TikTokやInstagram、YouTubeなどさまざまなSNSで発信を続けるカワキタエクスプレス。採用につながるきっかけはSNSから生まれる一方で、会社の考え方や経営者の人柄まで伝えるには、それだけでは足りないと感じていました。今回はリクライブ編集長・二宮がインタビュー。なぜポッドキャストを始め、120回以上も続けているのか。SNSごとの役割の違い、採用との関係、ポッドキャストだからこそ伝えられる価値を伺いました。
| 社名 |
株式会社カワキタエクスプレス |
| 契約プラン |
採用サイト制作・運営/Podcast運営 |
| 地域 |
三重県 |
| 業界 |
流通 |
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川北辰実さん(株式会社カワキタエクスプレス 代表取締役社長)
1989年5月軽貨物運送事業で起業し、1998年2月運送会社として株式会社カワキタエクスプレス設立。全国約4000社の運送会社とのネットワークがあり業界団体の役職は多数。「トラックドライバーを若者の憧れの仕事に!」をコンセプトに社員の平均年齢が29歳代と業界平均よりも15歳以上若く、SNSを活用して10代、20代の若者採用に力を入れている。
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二宮(リクライブ編集長)
1991年、福島県生まれ。インタビュアー、デザイナー、ポッドキャスター、コンテンツプロデューサー。リクライブで制作しているほとんど全ての動画やPodcastのインタビュアーを行い、これまでコンテンツ数は4,000を超える。
- 今日は「なぜ経営者がポッドキャストを始めるのか」というテーマで伺いたいです。まず、ポッドキャスト番組の紹介をお願いします。
- 2024年から「ドラゴンロード~険しいけど楽しい道。トラックドライバーを憧れの仕事にするために~」という番組をやっています。トラックドライバーを憧れの仕事にするために奮闘する社長の姿を、最近あった出来事を交えながらトークしています。今はシーズン2。初期の頃から全部合わせると120回以上配信してきました。台本なし、打ち合わせなしのぶっつけ本番でやっています。
- 川北さんはずっとSNSに力を入れていますよね。これまでSNSは何をしてきましたか?
- 一番最初はmixi。その次がTwitter。その後、Facebook。僕の中ではFacebookがすごく当たって、いろんな人とのつながりもできたし、3年か4年ぐらいは毎日3投稿ぐらいしとったもんね。
- なぜSNSを始めたんですか?
- 運送会社の経営者とつながることが1つの目的だったわけよ。運送会社とか経営者とか管理者みたいな人を探して、全部Facebookで友達申請してさ。それで拒否されることもあったし「メッセージもないのに失礼な」みたいなこともあったりするけど、どっちかというとつながる方が多かった。
- YouTubeもやっていますよね?
- Youtubeは8年、9年前ぐらい前にPVを作って、それを一旦上げようかっていうのが最初。本当にYouTubeに寄せたのを撮り出したのは2020年ぐらいやな。
- 確かにこの5、6年ぐらいの話ですよね。
- その時に結構芸能人とかいろんな人がYouTubeやり出したやん。それまではわけの分からんことやるのがYouTuberやったけど、インタビューとか対談とか、そういうのをみんなやり出した。これならできるなと思って、知り合いと対談して撮ったり、YouTube的な面白動画みたいなのも撮ってみたり。すると、再生数は伸びた。
- 今現在、チャンネル登録者数3000人超えてますね。インスタはどうですか?
- インスタもずっと個人でやっとったのを会社のアカウントに切り替えて。最初のころはうちで持ってるトラックを投稿したりして。TikTokとインスタリールにもその後上げ始めたかな。TikTokは、2022年の3月くらい。もうすぐ1万フォロワーやね。
- 採用目的だったと前に聞きました。
- そうやね。採用につながるのは、うちの場合TikTokが一番。次にインスタ。応募のきっかけっていうのは、この2つぐらいかな。
- それで十分採用に繋がったと思うんですが、2024年夏ごろからポッドキャストも始めていただきましたよね。
- これまで採用ページに飛んでYouTube見たりとかはあったんやけど。最近はポッドキャスト聞きましたっていうのが出てきたんよ。面接にくる子が履歴書を送って来てくれて、下に「ドラゴンロードも聞いてます」って書いてあってさ。最近入った子もドラゴンロードをずっと聞いとってくれて、面接で「あ、それドラゴンロードで言ってましたね」みたいなことがあったり。採用サイトを見たら、ポッドキャストが聴けるようになっとるからうちを深く知るきっかけにはなってるんやと思う。
- だから最近ちょっとこのポッドキャストも、採用の直接応募というわけじゃないけど、うちを深く知るという意味でいくと、すごくいいものじゃないかなって思ってるところあるんよね。
- これだけSNSを網羅的にやってる社長ってなかなかいなくて。もちろん知名度を上げるマーケティング戦略としてやっている会社はあると思うんですけど。川北さんは本当に採用だけが目的ですよね。
- 採用が命やからさ。会社経営において、採用がなければ進んでいかない。
- 今日聞いてみたいのは、SNSの住み分けです。これはこういうふうに使うべきだよねっていう理論を教えてもらえますか?
- まずXは、個人アカウントと社長アカウントみたいな感じ。なんかつながるんかなって。数年前に「やっぱり採用でもTwitterが強いですよ」みたいな話があって、そういうマーケティングやってる会社に聞いてみたり色々やった。
- 採用でも使えるかなと思ってやってみたけど、うちが欲しいのはブルーカラーやん。要するにドライバーだったり、引っ越しのスタッフ。なかなかXではそれはつながらんな。Xのアルゴリズムだとまめにコミュニケーション取らなあかんっていうのがあるんで、手間的にないなっていうので、今は何の投稿もしてない。
- YouTubeはどうですか?
- YouTubeは拡散力がやっぱりないよね。普通の長尺の動画で拡散して、バーッと増えるっていうのはあんまりないかなと。
- ただ、深く知るという意味合いでいくと、例えば社員に密着したり、いろんな人と対談したりして「会社を知ってもらう」意味でいくと、YouTubeもやっぱりあった方がいいのかなと。
- YouTubeも横型の通常投稿と縦型ショートに分かれてますよね。社内の様子も含めて、結構しっかり作ってますよね。だから「求職者に知ってほしい内容」として活躍してる気がする。
- インスタのリールもTikTokも、YouTubeショートと同じやつ使ってるんやけど、TikTokは本当に拡散力がすごい。ショートオンリーやからか、やっぱり伸びやすい。始めた当初はむちゃくちゃ伸びやすかったし、いいねついたらバッとつくし、フォロワーもバッと増えるしみたいな。
バズることが目的ではない。TikTokやInstagramで会社を広く知ってもらい、YouTubeで仕事の様子や社長の考え方、社員の雰囲気まで伝え興味を持ってもらう。その積み重ねが応募や採用につながると考え、発信を続けている。
- それだけTikTokの拡散力があっても、あえてポッドキャストをやっているのはどうしてですか?
- やっぱり一番最初は、採用につながるかなと思ったからやね。
- Spoon(株式会社Spoon Radio Japanが運営している音声専用ライブ配信アプリ)やったかなんか、ラジオみたいな、コミュニティみたいなのを作れる音声のSNSがあって。それをとある女の子がしとるって言っとって、それでフォロワー増えたりなんかしてるんですよ、みたいな。ちょうどクラブハウスが流行ったぐらいの時に。
- ほうほう。
- そんなんが面白いかなと思いながら、そういう若い子の話があったんで、ちょっと頭の中にあったわけよ。その時に、話ならできるしなと思いながらやってるときに、たまたまにのちゃん(リクライブ二宮のこと)と出会って、ポッドキャストやってるって聞いて、「あ、それ面白いやん」って話だったよね。別に何回もポッドキャストの説明を聞くわけでもなく、色々と営業でこう色々されたわけでもなく、一瞬やったもんね。
- すぐやることになりましたよね。
- 最初は社員向けに、会社の中身とか自分の考え方を話してて。数か月してポツポツと経営者の人たちが聞いてくれとったりして、このポッドキャストのリスナー層も広げたいなと思った。ターゲットとしては経営者とか管理者とか、マネジメントしとる人たちに刺さるような何かというか、共感されるような番組にしたくなってシーズン2にしたんよね。
- そうですね、一緒にやってきて振り返ると、インスタ、TikTokでは発信されていない、本当の川北さんを知るのはポッドキャストだと思っています。
- そう。やっぱり映像とか、例えば普通にインタビューやったりしたら、ちょっと作りものというか、言葉選んだりなんかあるよね。
- そういうのって準備して臨みますよね。
- でも、こっち(ポッドキャスト)は雑談やん。その雑談の中に、この1週間であった嫌なこと、嬉しいことも話すし、本当に素やと思うんよ。
- 「もうしんどいな」みたいな時もポッドキャストで赤裸々に話してくれましたよね。
- 聞けば、その時の状態も分かるね。自分の大変な時の話って、それはそれで誰かに勇気を与えるかも分からんし。
だから最初は採用で拡散していって、採用の母数が増えればいいかなと思っとったけど、今はポッドキャストはそういうものではないんやなと。
TikTokやInstagramでは伝えきれない、会社の考え方や社長の素顔。台本のない雑談だからこそ、嬉しいことも大変なことも、その時々の言葉として残っていく。
- ポッドキャストはまだまだ認知されていない気がします。川北さんはどのように広めようと思ってますか?
- 当時は「ポッドキャストって何?」っていう時代。今でも知らん人は全然知らんだろうけど、だいぶ認知されてきつつあるのかなと。
- 僕らの採用サイトでたまたま見つけてくれたら、社長が「あーだこーだ」話してるの全部聴けるわけやん。過去の話も遡って聞けて。演技しているTikTokとは違って、素で話している自分に対してファンみたいな人が増えていくというか。
- TikTokだと素の川北さんを知ることはなかったですね。
- 素だからこそ、よりその人の人となりが知れるだろうし。それが嫌なら別に聞かないし、近づきもしないだろうけど。そこから興味を持ってくれて、ファンになってくれた人なんかだと、その後のつながりも強いよなと思うね。
- 話は変わるんですが。ショート動画って、自分がそこに割いている時間に対して圧倒的にアウトプット量が1分とかになるので少ないと感じているんです。その分ポッドキャストは1時間話したらそのまま1時間の配信になる。コスパが良いと思いませんか?
- コスパが良いとは?
- 映像とかって文字の5万倍の情報があると言われているんですけど。僕がポッドキャストの良いところって、情報量というより...なんていうんだろう、コンテンツの源泉量。
- 例えばホームページ作りますって言っても、大体半年ぐらいかかるんですよ。半年間あんだけの方が絡んで、社内でも何人も関わりながら、外部の制作会社も最低でも4人ぐらいは関わる。でも独自性の高い情報量ってそんなに多くないんですよね。
- 動画の話をすると、動画作るまでに企画から撮影から編集ってすごい時間かかるじゃないですか。何人も動く。社長が1人喋って終わりじゃない。動画もホームページもお金だけじゃなく時間やリソースも含めコストはかかっちゃうんですよね。だからそのコストに対するコンテンツの量っていうのが、やっぱり圧縮されちゃうというか。結構それがずっと課題だったんですよ。こんだけ時間かけたのに、思ったより情報が少ない。30分とかになっちゃうみたいな。でもポッドキャストって社長が30分話したら、もう完成なんですよ。
- それはあるかも分からんね。ショート動画も採用には効果があるけど、企画から撮影まで結構労力がいる。撮影日なんて、実は毎回プレッシャーやしね。
- 撮影自体は嫌じゃないけど、ただやっぱり採用で伸びるし、撮っとかなあかんと思うから、積極的にやっとるんやけど。社員はもう「社長、動画ばっか撮って」みたいな。それからいくと、今言うたにのちゃんとやってるポッドキャストはすごく楽よ。みんなの時間奪ってないし、その時に思いついたこと喋っとるだけやから、本音に近いことが出る。
- 確かに、川北さんの人柄が一番伝わるのはポッドキャストかもしれません。
- 聞いてくれている人は、その時の僕の状態も分かるやろうし、人となりも分かる。採用のために始めたけど、今はそれだけじゃない。
- ファンになってくれる人もいるし、考え方を知ってもらえる。しかも、ながらで聞けるわけよ。車を運転しながらとかで聞けるっていうのも。YouTubeは見れへんし、TikTokだって運転しながら無理やし。電車乗って座ってる時は見れるけど、歩きながら見れないやん。歩きながら聞けるやん。
- そういうことを全部ひっくるめると、ポッドキャストってすごく価値のあるコンテンツなんやと思うね。
- まだ続けるんですか?ポッドキャスト。
- そうやね、まだまだ続けてていいかなって思う。
- じゃあこれからも毎週収録お願いしますね(笑)
- はーい(笑)