新栄工業の社屋で一番走り回っている人がいた。

その名も山内謙太郎。彼が新栄ホールディングスの取締役に就任したのは2023年9月。ちょうど1年が過ぎようとしていたとある一日を、THE DAYが密着した。

山内謙太郎は現在、新栄ホールディングスおよび新栄工業の取締役として、バックオフィス業務や全般的な業務を担当。前職では営業や新商品開発など多岐にわたる経験を持ち、新栄ホールディングスの代表でもある中村とは10年来の付き合いだ。中村からも「謙太郎は想いが熱い人だから」と信頼が厚い。

「だいたい僕より全員年上。」外様で入った山内は、社歴・年齢・経験のギャップに「最初は辛かった」と声を漏らす。しかし社内から見えている山内は意外にも歓迎ムードだった。「山内さんが入ってくれて精神的に楽になった」「気さくで楽しい雰囲気」と口を揃える。また、仕事ができるが故に多くの責任と業務を請け負いすぎている山内を心配する声もあがっていた。THE DAYが密着取材をしている間、朝6時半から夜21時過ぎまで、山内が休んでいる瞬間はどこにもなかった。「何があっても自責」それが山内の最重要なことだそうだ。

仕事への情熱や人との繋がりを大切にする思い、従業員への期待と配慮など、山内の人柄が滲み出ていた。